三春レザーのものづくり

福島県三春町に新たな拠点を構えた三春レザーは、2026年4月1日に「三春レザーきたまち蔵店」をオープンしました。ここでは、お客様が直接革に触れ、職人と語り合いながら、唯一無二のフルオーダーやカスタムオーダーを体験できます。私たちは、手仕事の温もりと革の可能性を信じ、お客様と共に「長く愛される逸品」を育むものづくりを、ここ三春から世界へと発信しています。


職人の手から、あなたの手へ。そして、その先へ。

三春レザーの作品は、職人の手から生み出された時点では、まだ「完成品」ではありません。それは、革という素材への深い敬意と、職人の技術と情熱が注ぎ込まれた「物語の始まり」に過ぎないのです。

福島県三春町は、古くから「三春駒」に象徴される馬の産地。三春レザーは、この地の歴史に敬意を払い、国産・アメリカ産・イタリア産の上質な馬革をメインに、牛革も厳選し、素材の個性を最大限に引き出します。

私たちは、革が持つ傷やシワ、血筋といった自然な痕跡も、作品の唯一無二の魅力として受け入れ、職人の手仕事で「劣化」ではなく「経年変化」を予測し、その変化に耐えうる製品へと仕立てます。お客様の手に渡り、日々の使用とメンテナンスによって、革は色艶を深め、手触りを変え、その人だけの形や色へと育っていく。使い込むほどに世界に一つだけの「完成品」へと昇華する、この「使い手と共に歴史を刻む」過程こそが、三春レザーが最も大切にする価値です。


大量生産では決して味わえない、手仕事の温もり。

そこに、三春レザーの職人が技術を注ぎ込み「MIHARU QUALITY(ミハルクオリティ)」と呼べる品質が生まれます。

革の選定から縫製、仕上げ、発送まですべてを職人とそのパートナーの二人で手がけ、
お客様にとって“いいもの”を、自信を持ってお届けしています。

オーダー品の製作状況によってお時間を頂き、多少お待たせすることになると思いますが、
MIHARU QUALITYと言われる「逸品」をお届けすることをお約束します。


コンセプト(概念)

  • 信頼のバトンを渡すものづくり。
  • お客様に長く寄り添う逸品。
  • 共に歴史を刻む革製品。

三春レザーの作品は、ただの「モノ」ではありません。

職人の手を通して生まれた一つひとつに、
技術と感性、そしてお客様への信頼が込められています。

手に取った瞬間から始まる時間。
使うほどに深まる味わいと、手から手へと受け継がれていく想い。
その過程の中で、作品はお客様の暮らしに馴染み、形を変えながら生き続けていきます。

——それが、私たちが大切にしている「ものづくりのかたち」です。


素材へのこだわり

命を受け継ぐ革だからこそ

革は、もともと命ある動物の一部だったもの。

だからこそ私たちは、素材としてではなく「命の恵み」として向き合います。

手に取った瞬間に感じる表情、香り、質感……
その一つひとつに耳を澄ませながら、この革がどんな作品になれば最も輝くかを想像し、丁寧に仕立てていきます。

生きていた証として残る傷や虫刺されの跡、血筋やシワも、三春レザーでは“個性”と捉え、立派な作品として活かしています。

それらは、他にひとつとして同じものがない「命のかけら」。
敬意を込めて選び、最後まで無駄なく使い切る——
それが、三春レザーのものづくりの原点です。

サスティナブル – Sustainable – それは・・・

作り手と使い手、両方の手で続いていくもの。

私たちは、長く使えるための工夫を重ねながら、
革が持つ質感や心地よさも、そのまま活かすように仕立てています。

そこから先の時間は、使う人それぞれ。
どんなふうに触れ、どう育てていくかで、
一つひとつの革の表情も、歩む時間も変わっていきます。

作り手が始めたものづくりが、
使い手の手の中で続いていく——
それが、三春レザーの考える“サスティナブル”です。

〈サスティナブルとは〉
サスティナブル(Sustainable)は、「続いていく」「受け継がれていく」という意味を持つ言葉です。
三春レザーでは、作り手と使い手の手を通して革が育っていく、
その時間のつながりを“サスティナブル”と考えています。


三春レザー革職人からのメッセージ

三春レザーでは、それぞれの作品に、次へ受け継ぐための刻印
「SUSTAINABLE LEATHER PRODUCTS」
を押印しています。

ただし、それは目に見える場所にはありません。
使い込むうちに、ふと見つけるかもしれません。
それを見つけるのも、三春レザーの作品を楽しむためのひとつかもしれません。


主な取り扱い皮革一覧(2025年現在)

革種名 タンナー / 原産地 特徴・加工方法
クロムエクセルレザー Horween社(アメリカ) 牛革。油分が多く、耐久性としなやかさを兼ね備える。
エイジングが美しい。
昭南本ヌメナチュラル 昭南皮革工業(日本) 牛革。三春レザーが茶芯仕上げに染色。
芯通しではないため、使い込むと下地が現れる。
昭南多脂ベンズ 昭南皮革工業(日本) 牛革。油分をたっぷり含んだ重厚なサドルレザー。
ハリが強く、経年変化も楽しめる。
姫路黒桟革(ひめじくろざんがわ) 坂本商店(姫路市) 国産牛革。表面に漆を重ね、独特の艶と凹凸を生む。
高い強度と気品ある輝きが特徴。
国産ヌメ革 主に姫路産 牛革。自然な風合いが魅力。
仕入れ時期により個体差あり。
シェルコードバン(クラシックブラック) ROCADO社(イタリア) 馬革。黒でも奥行きのある光沢。
希少かつ高級素材。
シェルコードバン Horween社(アメリカ) 馬革。世界的に評価の高いオリジナル製法。
張りと光沢が特徴。
ホースバット MARYAM社(イタリア) 馬革。バット部位。芯通し染めで深みのある表情。
経年でツヤが増す。
AMAZZONIA(アマゾニア) La Perla Azzurra社(イタリア) 牛革。バケッタ製法+シュリンク・プルアップ・裏処理加工。
生命力を感じる個性派素材。

粗断ち・本裁断(オールハンドメイド)

革には、一枚一枚異なる表情と個性があります。シワやキズ、血筋、繊維の流れ――それらすべてが、その革だけの“特徴”であり、“魅力”でもあります。

革には繊維の方向があり、それを無視して裁断してしまうと、使用時に伸びやすくなったり、耐久性が落ちてしまうこともあります。

曲がりやすい方向、伸びやすい方向、逆に張りのある方向もあり、部位によって特徴はさまざまです。

これらの違いは、経験からしか理解することができません。日頃から革と丁寧に向き合い、会話を重ねるように見極めていくことが欠かせません。

三春レザーでは、まずは全体を見ながら「粗断ち」を行い、革の流れや質を確認したうえで、最も適した方向と位置を見極めて「本裁断」へと進みます。

そして日本の伝統工具のひとつ「革包丁」を使い、すべての工程を“手裁ち”で仕上げていきます。

この工程は、MIHARU QUALITYを生み出すうえで欠かすことのできない大切な手法のひとつです。


手縫い

一目一目にしっかりとテンションをかけながら縫い上げることで、手縫いならではの強度と立体感が生まれます。

2本の針で糸を交差させる「サドルステッチ」は、片方の糸が切れても縫い目がほどけにくく、ミシン縫いに比べて格段に高い耐久性を持つのが特長です。

三春レザーでは、すべての縫製をこの手縫いで仕上げています。


磨き

革の“呼吸”に合わせる繊細な仕上げ

革製品の最終工程である「磨き」は、単に光らせる作業ではありません。

革の性質を見極め、適切な処理を施すことで、その後の耐久性や質感に大きな違いが生まれます。

特にコバ(革の断面)の仕上げは、使用する革の鞣し方法によって大きく変わります。

植物タンニン鞣しの革は繊維が密で磨きに適しており、時間をかけて丁寧に磨くことで深い艶が生まれます。一方で繊細でもあり、磨き過ぎると毛羽立ちやひび割れの原因になることも。

クローム鞣しの革は柔軟で滑りやすく、薬剤や熱の加減を誤ると仕上がりが不安定になるため、異なるアプローチが必要です。

そのため、三春レザーでは革質に応じて、様々な磨き剤を使い分けています。

水と糊をベースにした「トコノール」や「CMC」は繊維を固めながら自然な艶を出したいときに使用し、光沢を重視したい場合は専用のワックス系コート剤を薄く重ねて仕上げることもあります。必要に応じて、蜜蝋やオイル系の処理を併用することも。

このように、革の“呼吸”に耳を澄ませながら、使う道具も工程も都度変えるのが私たちのやり方です。

「見えない部分こそ、丁寧に。」
その積み重ねが、三春レザーの品質を支えています。


手染め(丘染め・ムラ染め・アンティーク染め)

三春レザーでは、素材の風合いを最大限に活かすため、革の表面に染料を何層にも塗り重ねる「手染め」加工を施しています。

使用する染料は、水溶性の染料を中心に、時間と手間をかけて丁寧に色を重ねていきます。

■ 丘染め

革の表面だけに染料をのせることで、芯は残したまま、色の深みと透明感を引き出す技法。ムラの少ない、滑らかな仕上がりが特徴です。

使用革:国産ヌメ革のナチュラル、昭南本ヌメナチュラル
定番色:茶芯ブラック
別注色(オーダー制):ダークブラウン、ダークグリーン、ダークレッド、ダークブルー

■ ムラ染め

染料を革の繊維に浸透させながら、あえて色ムラを残すように染め上げる技法です。丘染めよりも濃淡のコントラストが強く、よりワイルドでラフな表情が生まれます。

仕上がりは一点一点異なり、まさに “唯一無二の革” を楽しみたい方におすすめの染色です。

使用革:国産ヌメ革(ナチュラル)、昭南本ヌメ(ナチュラル)
備考:ムラ感の出方や濃淡の強弱は、革の状態や部位によって異なります。カラーバリエーションは製品ごとに調整しており、特定の色名は設けておりません。ご希望の色味がある場合は、オーダー時にご相談ください。

■ アンティーク染め

色の濃淡を強く出し、クラシックな雰囲気と奥行きを持たせた染色技法。刷毛や布での拭き取りなどを駆使し、独特な陰影をつけて仕上げます。

使用革:国産ヌメ革(タンロー)
カラー(すべてオーダー制):アンティークブラウン、アンティークレッド、アンティークブルー、アンティークグリーン、アンティークグレー

※すべての染め加工は、工程ごとに乾燥と確認を繰り返し、革の状態を見極めながら仕上げていきます。
既製品にはない、革の表情を活かした“一点もの”の仕上がりをお楽しみください。


金具のエイジング加工(有料オプション)

三春レザーでは、一部の真鍮製金具に対して、エイジング加工(経年風仕上げ)を施す有料オプションをご用意しています。

革と同様に、使い込むほどに味わいを増す“経年変化”を、最初から楽しみたいというお客様の声から生まれた加工です。

加工はすべて手作業で行い、パーツの形状や表面処理に応じて、研磨や酸化処理などを施しながら、使い込まれたような重厚な風合いに仕上げています。

対象パーツ(いずれも真鍮製)

  • ジャンパーホック(既製品)
  • 三春レザーオリジナルホック(7050番)
  • ハトメ・小判カン
  • 各種ウォレットチェーン

※素材はすべて真鍮製に限ります。
※加工の仕上がりには個体差がございます。

革と金具がともに味わいを深めていく──そんな一体感を楽しみたい方におすすめのオプションです。


三春レザー公式LINEアカウントはじめました

TOP

入荷待ちリストに登録 商品が入荷しましたらお知らせいたします。下記に有効なメールアドレスを入力してください。